機密情報を扱う AI エージェントを統制下で活用する
Marketplace のエージェント、プラットフォームの境界、Claude での実行をどう評価するか。設定の前に話し合っておきたいことをまとめた導入ガイドです。
- ガバナンスと保持
- アクセスと共有
業務ファイルに AI エージェントを使おうとするとき、最初に考えるべきなのは多くの場合「どうインストールするか」ではありません。「エージェントに何を見せ、何を変更させるのか。判断に人が関わり続けるにはどうすればよいか」です。Kiteworks Marketplace は、この問いを検討するための場です。各エージェントの目的、現在のステータス、使用例、指示に記載された境界を示しています。リソースを読んだりチームに相談したりするのに、Claude、MCP 接続、Kiteworks アカウントを事前に用意する必要はありません。
まず境界を確認する
Marketplace が説明しているのは、エージェントのパッケージと、エージェントが想定どおりに動作する方法です。ファイルやフォルダーへのアクセス経路は、それとは別の Kiteworks コネクタです。実行時に何を確認でき、何を行えるかは、アシスタントのセッション、コネクタの権限、フォルダーの範囲、エージェントの指示のすべてによって決まります。そのため、掲載情報は評価の出発点としては役立ちますが、すべてのファイル、メンバー構成、ポリシー、業務上の判断が見えることを約束するものではありません。
現在、実行環境として対応しているのは Claude です。Marketplace にはほかのアシスタントのブランドも掲載していますが、これらのエージェントの実行には現時点で対応しておらず、提供時期や順序も公表していません。この区別は、責任ある購買検討の一部です。エージェントは、記載された役割が自社のプロセスに合うかどうかで選び、そのうえで、承認済みのアシスタントとコネクタの構成で実行できることを確認してください。
現実的なシナリオで考える
たとえば、セキュリティチームがあるフォルダーの共有による露出状況を把握したいとします。Sharing Auditor は、フォルダー単位の共有シグナルを調べ、レポートを作成できます。このシグナルは共有フォルダーから配下のフォルダーへ引き継がれますが、メンバーが誰か、社内か社外かはコネクタから取得できません。ファイル単位の直接共有は、このシグナルの対象外です。確認された露出が適切かどうか、次に何をすべきかを判断するのは、引き続き人です。
経理業務では、Invoice Organizer が写真やスキャンを含む請求書や領収書を見つけ、取引先、日付、金額、税額の情報を抽出できます。ファイル名の変更と分類済みスプレッドシートの作成は、承認後に行われます。法務業務では、Contract Finder が契約書、合意書、更新関連の文書を見つけ、レポートを保存できます。いずれの説明も、元の文書の確認や承認ポリシーに代わるものではありません。
パイロット前に確認する質問
- エージェントに与えるフォルダーの範囲とコネクタの権限はどうなっていますか。
- どの結果がファイルから読み取れるシグナルで、どの問いには人や別のシステムが必要ですか。
- ファイル名の変更やレポートの書き込みの前に、明示的な承認が必要な操作はありますか。
- 元の資料、例外、未解決の問いを、チームはどのように記録しますか。
- 実行に使うアシスタントとして承認されているのはどれですか。Claude でない場合、対応環境で実行するための判断プロセスはどうなりますか。
- 削減効果、精度、コンプライアンス上の成果を事前にうたわずに、パイロットを有意義なものにするには何が必要ですか。
パイロットは、内容を検証できる規模にとどめてください。エージェントのレポートを、チームが通常確認するファイルや判断と比べます。抜け漏れ、誤った前提、手作業のまま残る業務を記録します。こうした根拠のほうが、機密情報についての一般的な約束よりも役に立ちます。
フォルダーのシナリオ、承認の範囲、アシスタントの制約についてご相談の際は、sales@kiteworks.com までメールでご連絡いただくか、お問い合わせください。ご質問に Claude や MCP の設定は不要です。質問を準備する間に、エージェントカタログやアシスタントの対応状況もご覧ください。